中学野球少年のアキオは誰にも期待されない代打者。両親は招待を渇望された兄、剛(たけし)の死を未だに引きずっているが、アキオは反抗もせず前向きに生きている。

高校生の桃子(ももこ)は世間に馴染めず、これからの生に絶望している。自殺願望のわりに自分を傷つけることができずにいて、
傷もないのに包帯を巻くことで気を紛らわせている。

幼馴染の剛とアキオには心を開いていて、今となってはアキオだけが唯一、現実とのつながり。

手首を切ることが出来なかったある日、桃子はアキオにお願いをする。

「世界の果てに連れてって」

アキオは桃子の手をひき、電車に飛び乗る





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